
生まれ月だからかもしれないけれど、九月は好きだ。焼け付くような暑さから逃れ、かろうじて寒さを感じずにいられるギリギリ感・・・?瀬戸際好き、だったりして。いずれにせよ、来るべき冬に向けて気持ちの引き締まる時期ではあるかもしれない。そんな九月をタイトルに入れた作品。
ストーリー:1996年台北郊外の高校―3年のイェンを中心にした9人は、授業をサボって野球応援に出かけたり、夜のプールで泳いだりして教師から呼び出しを食う常連。彼女のいるイェンが他の女の子にちょっかいを出したことから、暴力沙汰に巻き込まれた彼ら。そのあたりを境にして仲間達の間に隙間風が吹き込むようになる。そして決定的なできごとが・・・ 『藍色夏恋』や『花蓮の夏』を思い出させる台湾の青春映画。本作も含め、タイトルの美しさに惹かれる。『藍色夏恋』のイメージは鮮烈だったが、『花蓮の夏』も本作も決して明るいばかりじゃない青春期のもやもや感が漂う。
学生時代の友達は確かに一生もの。私にもいまだに付き合い続けている友達が何人かいる。が、当時の感情を思い返すといいことばかりではなく、結構ややこしいことも。だからこの映画に出てくる男子達の関係にも最初からドキドキ。9人ものメンバーがいて仲のいいまま続いてゆくはずがない、と・・・。学生時代の友情は精神的に幼い分、ホンの小さな出来事にも揺れてしまうから。
大人の付き合いには選択の余地があるけれど、小中高生は毎日苦手な相手とも顔を合わせ、複雑な感情を抱えていてもガマンしなくてはならない。立派な大人になるためには、こうした試練が必要、ということか。
西洋人を思わせるルックスのイェン・・・その父を演じるのはエリック・ツァン。彼はこの作品のプロデューサーでもある。イェンはお母さん似、なのね〜
『九月に降る風』2008年台湾=香港 監督・脚本:トム・リン 出演:リディアン・ヴォーン、チャン・チエ、ジェニファー・チュウ、ワン・ポーチエ、リン・チータイ、シェン・ウェイニエン、チウ・イーチェン、チー・ペイホイ、リー・ユエチェン 日本語字幕翻訳:鈴木真理子
- 2009/10/22(木) 01:13:38|
- 香港・中国映画
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